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第15回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
受賞者決定のお知らせ

  • 2022年9月28日
  • 公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
  • 事務局
  • 第15回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
    受賞者決定のお知らせ
  • このたび、公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団主催の第15回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の選考会ならびに選考顧問会が行われ、下記のように受賞者が決定いたしましたので、お知らせ申し上げます。
    なお「朝の読書大賞」では佐賀県と和歌山県は初受賞、「文字・活字文化推進大賞」で埼玉県は初受賞となります。
  • ■第15回高橋松之助記念 朝の読書大賞(賞状、トロフィーおよび副賞30万円)
  • 嬉野市立久間小学校(佐賀県嬉野市)
  • 高崎市立第一中学校(群馬県高崎市)
  • 和歌山県立田辺中学校・高等学校(和歌山県田辺市)
  • ■第15回高橋松之助記念 文字・活字文化推進大賞(賞状、トロフィーおよび副賞30万円)
  • 三郷市教育委員会(埼玉県三郷市)
  • なお、贈呈式は、10月24日(月)午前11時より出版クラブビル(東京・千代田区神田神保町1-32)で行われます。
  • 受賞学校・団体および贈呈式の詳細は、別紙の通りとなっております。貴媒体にて広くご紹介賜れば幸甚に存じます。

【本件に関するお問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
事務局 担当:原 正昭
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855
E-mail:award@ajpea.or.jp
URL:http://www.takahashi-award.jp
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」について
  • 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」は、文字・活字文化振興法の理念に則り、読書推進と文字・活字文化振興に貢献し、顕著な業績をあげられた学校及び地方自治体・団体・個人を顕彰するものです。
  • この事業は、東京出版販売株式会社(現・株式会社トーハン)元社長・故高橋松之助氏の遺志を体して、同夫人リウ氏が社団法人全国出版協会および出版科学研究所に寄付されていた株式会社トーハンの株式を基金として、文字・活字文化の振興および啓発に資することを目的としたものです。
  • 2013年8月1日、(公社)全国出版協会の高橋松之助記念顕彰事業は高橋松之助記念顕彰財団(2015年3月、公益財団法人に認定)へ移譲、現在に至っています。
  • ■高橋松之助記念大賞の要項
  • ◎朝の読書大賞
  • 朝の読書で顕著な実績のあった学校(小学校、中学校、高等学校、特別支援学校含む)
    表彰状、トロフィーおよび副賞各30万円 今回は3校の受賞
  • ◎文字・活字文化推進大賞
  • 文字・活字文化の振興に業績のあった地方自治体・団体・個人
    表彰状、トロフィーおよび副賞30万円 今回は1団体の受賞
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  • ◎選考委員(50音順)
  • 浅野純次(高橋松之助記念顕彰財団理事長、元東洋経済新報社社長)
    上野 徹 (高橋松之助記念顕彰財団理事、元文藝春秋社長)
    上瀧博正(同、元トーハン社長)
    斎藤健司(同、金の星社社長)
    柳楽節雄(同、元家の光協会専務理事)
  • ◎選考顧問(同)
  • 阿刀田高(作家、山梨県立図書館名誉館長)
    片山善博(大正大学社会共生学部公共政策学科教授、元総務大臣、元鳥取県知事)
  • ■贈呈式
  • 日 時
  • 10月24日(月)午前11時より
  • 場 所
  • 出版クラブビル(東京都千代田区神田神保町1-32)
    (今年度は贈呈式のみ行い、祝賀会は実施いたしません)
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  • ※ 「朝の読書」について
    1988年に、千葉県のふたりの高校教師(林公氏、大塚笑子氏)の提唱で始められた学校における読書活動で、始業前の10分間、生徒と教師全員が自分の読みたい本を毎日読むというもの。「みんなでやる」「毎日やる」「好きな本でよい」「ただ読むだけ」という自由な読書活動です。2022年5月20日現在の実施校は26,362校。うち小学校15,969校、中学校8,233校、高等学校2,160校となっています。(朝の読書推進協議会調べ)
    「朝の読書」の詳細は、朝の読書ホームページ https://www.tohan.jp/csr/asadoku/index.html

 

  • ■第15回高橋松之助記念「朝の読書大賞」 授賞理由
  • 嬉野市立久間小学校(佐賀県嬉野市、坂本和子校長)
  • 8学級、児童175名の同校では、「朝の読書」を2000年より開始、毎日15分間の「朝の読書」を22年以上継続している。学校の図書館教育年間計画を基に、地域・家庭・自治体の取り組みと連携しながら、さまざまな読書活動を行っている点が高く評価された。
  • 読み聞かせを積極的に行っており、地域の「ぶっくぶっくまま」、PTA母親部、教職員も定期的に実施している。図書委員会の児童も1年生や隣接する保育園の園児に読み聞かせを行っている。
  • 学校司書によるオリエンテーションや「先生方のおすすめの本」「みんなのおすすめランキング」「学年おすすめの本30冊」等を紹介することにより、児童の選書力・読書量の向上につながっている。
  • 5年生には「校長先生のバースデーブックプレゼント」として、推薦リストから児童が家族と相談して選んだ本を校長先生のメッセージとともに全員に贈っている。
  • 2010年より親子で読む「読書回覧板(家読)」を行い、親子や保護者同士のコミュニケーションの輪が広がっている。
  • 児童たちは「朝の読書」の時間だけではなく、隙間時間を見つけては積極的に読書を行っており、毎日のように図書室に足を運んでいる。1人当たりの図書貸出数はコロナ禍でも200冊を優に超えており、本に親しむ児童たちがすくすくと育っている。
  • ※佐賀県の学校への同賞授賞は初めてになります。
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  • 高崎市立第一中学校(群馬県高崎市、佐藤明彦校長)
  • 9学級、生徒208名の同校では、「朝の読書」を1998年より開始、毎朝10分間の読書を24年以上継続している。「朝の読書」をベースに様々な読書推進活動が継続的に行われ、学校の伝統となっている点が高く評価された。
  • 年度始めには図書館担当教諭が「朝読書する意義と大切さ」を提唱、職員内での共有理解を図っている。学校図書館経営全体計画では、学習・読書・情報センターとして具体的な活動計画が明記されている。
  • 図書委員による「ブックトーク」は10年間継続している。図書委員会として学期ごとに目標をたて、多様な取り組みを図書館指導員の指導のもと、企画・実施している。「シークレットブックフェア」「図書館クイズ」、コロナ禍の対応として「本の宅配便」など、生徒ならではの発想力で本の楽しさを提案している。
  • 国語の授業では生徒全員が参加し「ビブリオバトル」を行い、学年予選を勝ち抜いた決勝戦を文化祭で行っている。8年目を迎え、学校の一大イベントとして定着している。
  • 「卒業生が残すイチオシ本POP」も10年間継続している。美術の授業と連携し、3年生全員が本のPOPを作成し、歴代の卒業生の作品は在校生が閲覧できるよう図書館に保管。ラミネートされたレプリカを図書館指導員から卒業生一人ひとりに手紙を添えて記念品として渡しており、常日頃からの心のこもった読書指導が垣間見える。
  • ※群馬県の同賞授賞は第13回(2019年)学校法人明照学園 樹徳高等学校・樹徳中学校以来2度目になります。
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  • 和歌山県立田辺中学校・高等学校(和歌山県田辺市、西嶋淳校長)
  • 中学校6学級・246名、高校21学級・826名の中高一貫校の同校では、「朝の読書」を2011年より毎朝10分間実施している。
  • 高等学校のスクールミッション具体目標に「読書をすすめ、広く深い教養を身につけさせること」を掲げ、「生徒一人ひとりが読書を通じて教養を高め、豊かな人間性を培うこと」を目指し、教職員、学校図書館、中高の図書委員会、高校図書部など、学校全体で読書推進活動に取り組む点が高く評価された。
  • 中学校では年1回ビブリオバトルを実施。高校とともに校外のビブリオバトルにも毎年参加している。
  • 高校では、各教科の教員が推薦本を紹介する「Thirty Books推薦図書30選」の作成による読書案内や秋の読書週間には「図書館講座」「ワークショップ」「図書館クイズ」「読んで読んでビンゴ」「分類ポイントカード」など多彩な活動を展開。また、和歌山県立図書館等の司書を講師に招き、絵本のよみかたりの技術や特性を学ぶ「高校生よみかたりボランティア養成講座」の開催や毎年2月には図書部の作成した本のPOPが、近隣のみなべ町立図書館「ゆめよみ館」に展示されるなど読書を通じた地域交流も活発で、こうした取り組みは、毎年3月刊行の図書館報「日新」で総括され、受け継がれている。
  • ※和歌山県の学校への同賞授賞は初めてになります。
  • 優秀校
  • 茅野市立湖東小学校(長野県茅野市)
    相良村立相良中学校(熊本県球磨郡相良村)
    学校法人伊藤学園 甲斐清和高等学校(山梨県甲府市)
    ※優秀校には賞状および記念品を贈呈します
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  • ■第15回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」 授賞理由
  • 三郷市教育委員会(埼玉県三郷市)
  • 2022年5月3日に市制施行50年を迎えた三郷市は、人口14万人余、埼玉県の東南部に位置する。
  • 2015年に「日本一の読書のまち三郷推進計画」を策定し、これまで「日本一の読書のまち推進課」を中心に、市民、図書館、関連機関と連携した各種の読書推進活動に取り組んできた。
  • 2021年には「第2次日本一の読書のまち三郷推進計画」を作成し、日本一「本とふれあえるまち」を計画のキャッチフレーズに、特徴的な3つの取り組みから成る「ふれあいトライアングル」事業を展開している。
  • 取り組みの1つ目は“どこでも本と出会える環境の整備”の一環として、市内の保育園や高齢者施設等を回り、普段図書館への来館が難しい市民に、市所蔵の図書を届ける「ふれあいブックワゴン」事業。2つ目は“いつでもそこに本がある人生”を実現するため市民から寄贈された本を市内の18か所で活用している小さな図書館「ふれあい文庫」事業。そして3つ目は“誰でも本を通して人と繋がる”ことを目的に昨年度より始まった「ふれあいブックサポーター事業」である。この事業は、小学6年生を対象に2012年に開始し、現在10期322名を認定した「子ども司書養成講座」をベースに全3回の講座を実施することで「ふれあい文庫」を支える新たな市民ボランティアを育てている。
  • 他にも、みさと秋の読書まつり、文学講演会、全国家読ゆうびんコンクール等、すべての市民を対象とした読書活動を展開している。「日本一本とふれあえるまち」として、全市民に向けた数々の取り組みが高く評価された。
  • ※埼玉県の同賞授賞は初めてになります。

リンク集

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