第18回 高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」
贈呈式

  • 公益財団法人高橋松之助記念顕彰財団が主催する第18回高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」の贈呈式が、11月4日(火)14時より東京・千代田区の出版クラブにて催されました。
片山選考顧問と第18回受賞者の皆さま
片山選考顧問と第18回受賞者の皆さま

 

  • 主催者代表挨拶・選考経過報告
  • 主催者挨拶 斎藤健司理事長
    主催者挨拶 斎藤健司理事長
    選考経過報告 原正昭常務理事
    選考経過報告 原正昭常務理事
  • はじめに高橋松之助記念顕彰財団理事長の斎藤健司氏の主催者代表挨拶があり、「今年も多様な読書活動を展開している受賞者の皆さまをお迎えすることが出来、嬉しく思います。激変する世の中を生き抜くため、最も基本的で重要なのが読書リテラシーです。子どもたちが力強く未来を切り開いていくために、次世代に引き継ぐ活動として、今後も読書推進活動を進めていくことを願います。本日は誠におめでとうございます。」とお祝いの言葉を述べられました。
  • その後、選考委員の原正昭氏より受賞者の業績の紹介とともに選考経過報告が行われました。
  • 講評・賞贈呈
  • 講評 片山善博選考顧問
    講評 片山善博選考顧問
    賞贈呈「朝の読書大賞」
    賞贈呈「朝の読書大賞」
    賞贈呈「文字・活字文化推進大賞」
    賞贈呈「文字・活字文化推進大賞」
  • 講評として選考顧問で大正大学特任教授・元鳥取県知事の片山善博氏は、「歴史を紐解くと、読書の力、教育の力は国を動かし、時代を創ってきたことが分かります。今回の受賞地域で一例を申しますと、佐賀藩・鍋島直正と薩摩藩・島津斉彬の母はともに鳥取藩から輿入れされ、嫁入り時に大量の書物を持ち込み、自ら子どもに対し教育を施しています。その後特に佐賀藩は学問を奨励し、新しい技術を積極的に取り入れ、日本の近代化を先導していく多くの人材を輩出していきます。受賞者の皆さまの読書活動に敬意を表するのと同時に、受賞を機にさらに地域に読書の輪が広がることを祈念いたします。」と述べられました。
  • 賞の贈呈が行われ、選考委員でNPOブックスタート代表の白井哲氏より、各受賞者に表彰状、トロフィーが贈られました。
  • 受賞者挨拶
  • 受賞者挨拶 嬉野市立吉田小学校 植松かおり校長
    受賞者挨拶
    嬉野市立吉田小学校
    植松かおり校長
    受賞者挨拶 身延町立身延中学校 小田切武校長
    受賞者挨拶
    身延町立身延中学校 小田切武校長
    受賞者挨拶 鳥取県立倉吉総合産業高等学校 足立誠司校長
    受賞者挨拶
    鳥取県立倉吉総合産業高等学校 足立誠司校長
    受賞者挨拶 矢祭町 佐川正一郎町長
    受賞者挨拶
    矢祭町 佐川正一郎町長
  • 「朝の読書大賞」受賞の嬉野市立吉田小学校の植松かおり校長は、「本校では25年にわたり朝の読書を継続してきました。毎朝子どもたちは朝の準備が終わったら自分の好きな本を読み始めます。教師も一緒に読書します。校舎は静寂に包まれ、子どもたちの表情はとても穏やかで、1日の学びにつながっております。朝読とともに様々な読書活動を行っていますが、家読をともに実践している保護者・PTAの方々、読み語りをしてくれる地域・ボランティアの方々、後押ししてくれる嬉野市、本好きの子を育てようと一緒に取り組んでいる教職員のおかげであり、あらためて感謝いたします。」と述べられました。
  • 身延町立身延中学校の小田切武校長は、「本校は2016年に町内の中学校4校が統合し開校しましたが、統合前から各校で朝の読書を行っており、その伝統を引き継ぎ毎日の朝読を継続しております。学校司書の先生の働きがけにより、図書委員を中心とする生徒自らにより様々な読書推進活動を行っていることが活動を形骸化させない取り組みにつながっています。昨年より新校舎に移転しました。図書館を校舎の中心に設置し、導線を意識した書架の配置、本が取り出しやすい高さや奥行きなど特別に設えたことで、生徒の貸出冊数も飛躍的に伸びるなど本好きの生徒がすくすくと育っております。」と述べられました。
  • 鳥取県立倉吉総合産業高等学校の足立誠司校長は、「本校は2003年の創立当初より毎日の朝の読書を継続しております。読書の継続により、知識の深化、読解力の向上ならびに生徒の情操の育成という効果があります。また、毎朝の10分間の読書は1日の教育活動のスタートを切る上で、心落ち着かせる貴重な時間となっております。司書主任の宮脇先生と図書委員を中心に、図書館を一つの出会いのプラットフォームとして様々な活動を行っております。地元企業と連携したものづくり展示や教職員による図書館ミニ講座、生徒の作品展示、『大公開!先生方の朝読書』など本校独自の取り組みを評価いただき感謝いたします。受賞を機にさらなる読書活動に励んでいきます。」と述べられました。
  • 「文字・活字文化推進大賞」を受賞した福島県矢祭町の佐川正一郎町長は、「矢祭町では2007年に全国から寄贈された本、当時45万冊により開館した『矢祭もったいない図書館』を中心に、様々な読書活動を行ってまいりました。未来を担う子どもたちへの読書教育・環境整備は特に力を入れており、全国に先駆け矢祭町で2009年より開始した『子ども司書』制度は、現在200を超える自治体で実施されています。今後は東京都墨田区、荒川区、板橋区など他の自治体との連携した取り組みも計画しております。また同年に開始した『手づくり絵本コンクール』は全国から300を超える応募をいただくなど大規模なイベントに成長しております。今回の受賞を機にさらなる読書推進を行い、文字・活字文化振興のため地方から発信していきます。」と述べられました。
  • 以上を持って贈呈式は終了いたしました。

 

【お問い合わせ先】

公益財団法人 高橋松之助記念顕彰財団
〒162-8710  東京都新宿区東五軒町6-24
TEL:03-5225-9711  FAX:03-3266-1855

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